私をオタクにした女・さや姉〜卒業おめでとうございます〜
山本彩さん、卒業おめでとうございます!!!
2018年11月4日、NMB48劇場での卒業公演を終え、山本彩はNMB48を、アイドルを卒業しました。
8年間、本当に
— 山本彩 (@SayakaNeon) 2018年11月4日
ありがとうございました☺️ pic.twitter.com/ZX4ZsN9wAh
こちらこそ本当にありがとうございました。
8年間、本当にお疲れ様でした。
NMB48のSP握手会inパシフィコ横浜、そして「山本彩 卒業コンサート SAYAKA SONIC~さやか、ささやか、さよなら、さやか~」in万博記念公園に行ってきました。その感想やら私の見てきた6年間の思い出やら、書きたくなったので卒業に寄せて。長いです。
「さやかささやかさわやか\さやか~!/ささっとやさしさあざやか\さやか~!/」
といえば、言わずと知れたさや姉の自己紹介キャッチフレーズですが、「さやかささやかさよならさやか」なんてそんなさみしいことあるかよ、タイトルとしてはうまいけど。そんなことを思いながら大阪行きの夜行バスに乗りました。
推しであったみるきーこと渡辺美優紀ちゃんが卒業してからというもの、随分とゆるおたになっていましたが、さや姉の卒業なんだから行かなきゃ、と思いました。さや姉だから。そう思わせるだけのものが彼女にはある。NMB48結成当初以来のキャプテンでエースで、常にNMB48を引っ張ってきたと言える人で、そして私をオタクという人種にしてしまった彼女には。*1
行くまで大阪駅から約1時間かかると知らなくてマジかと思ったし、モノレールの駅しか最寄駅がないって帰りの混雑がバイヤーなのでは…?*2と思ったけれど、会場に着いてセットを見て、振り返った時に太陽の塔の背中が見えて、あぁこれは山本彩が卒業するコンサート会場として文句がなさすぎる…と思いました。控えめに言って最高のロケーション。
(ほぼ)アイドルのコンサートにしか行かない私にとって初めての野外会場*3しかもオールスタンディングという条件に、MCで座れない辛さ・身長の低さゆえの背伸びによる筋肉痛はもうとんでもなかったですが、そんなことはどうでもよくなる、筋肉痛くらいでこの景色を見せてもらえるのなら上等というようなコンサートだった。こういうコンサートを見たい、と思っていた気持ちに盛大にお釣り、いやそれ以上のものをもらった。帰途に着いて、人生イチという言葉が何度もよぎるような。
1曲目から「初めての星」やられて泣かないわけがないじゃないですか!?!?
メンバーにとってもファンにとっても大事な大事な曲で、私も大好きで。アカペラでのイントロもさや姉らしかったね。聞きたい曲の一つとして考えていたこともあって嬉しかった。卒業特別公演がある以上、ここ天曲はやらないかなとも思ったし。
さや姉が本当に綺麗だった。
特に最後のドレス姿。1番かわいい時期、1番ビジュが好みな時期、それぞれのオタクによりけりであると思うけれど、誰でも1番綺麗!と私が思うのはやっぱり卒業の時だなぁ…と惚れ惚れした。
「卒業コンサート」という性質上、誰の卒コンもエモさとか集大成とか最後のアイドル「らしさ」が追い求められることはわかっているけれど、今回のサヤソニはそのあたりを余裕でクリアして更に余韻を残してくれたというか…
セトリにある種のストーリーとか「この位置にこの曲が来る意味」を求めがちな私としてはこういうコンサートをさや姉が最後にやってくれたことが本当に嬉しかったです。
そしてやっぱり私の頭に何度も蘇るのは、1期生の登場で…
NMB1期が大好きとは常々言ってきましたが、その1期生が集まってまたパフォーマンスをしてくれるのも、嬉しそうに楽しそうにしているのも、こんなに素敵なサプライズってないなと涙が止まらなかったなぁ。
反吐がでるほど見たかった、けれどもう見られないはずの景色だったから。
全体的なセトリ、演出、パフォーマンスもそうでしたが1期生の登場も含めてまさに「見たいものを見せてもらった」、そう思いました。
私はさやみるきーの亡霊となった(?)みるきー推しなのでその時のことを書いておくと、
みるきー登場曲が「僕はいない」で、まあ皆さんご存知みるきー卒業シングルなんですが、正直わたしはみるきーが登場してめちゃくちゃに嬉しい感情の中でも「へえ、『僕はいない』なんだ…?」と思ってました。ユニットじゃないのね?と。「今ならば」を2人でやってほしかった気持ちはどことなくあって…いやだってさや姉あなたが作曲したやん!みたいな。
でもサビに入ってやっと思い出しました、これやべえんだった!!!!!と。
そうです、「違うビーチで同じ海を見ているかもしれない」のハグ………一通り騒いでから、エッさや姉これやりたくてこの曲選びました…?とふらふらしました。へぇ……さや姉はみるきーとハグしたかったの………へぇ……さやみるきー………。
ふらふらしながら、さやななみるきーのMCに入って、いや2人とも照れすぎじゃないです??いちいちそんなに照れないでくれよこっちの心臓がもたないから……(もっとやれサイコー!!!!)という気持ちで聞いていました。やっぱりさやななみるきーはいいね、、、。みるきーが「さやかちゃん」呼びするだけで悲鳴のあがる女性専用ブロック(ずっとそう呼んでたのに冷静に考えると謎、でもあげずにはいられなかった…)に私もいて、一緒にきゃーきゃー言ってました。さやみるきーという関係性がそれとしてものすごくいいのはもちろん、そこに他のメンバーが入ってくれるとより一層、ですよね、たんななに限らず。というか、たんなな卒業時にさやみるはまだあの甘々期に入っていなかったような気がするので、そういう意味でもまたよかった。NMBを引っ張って来たとも言える3人のキャラが改めて濃すぎるだろ……とも思いました。最高かな?
でも、1期生が退場したタイミングだったかな…?「僕だって泣いちゃうよ」の前だったと思いますが、あまりにも一期生に沸く会場に何かを感じてか言った一言があまりにもさや姉らしかったな、とも思いました。でも何言ってたかは、忘れたんですけどね…。
私もつい1期生についてばかり書いてしまいましたが、現役のNMBメンバーとのパフォーマンス(いやむしろこっちが主だったのだが)もNMBらしくて、今のNMBすごくいいなって思いました。さや姉とももちろんそうだけれど、全体的にすごく活気があっていい雰囲気だなと。さや姉が大丈夫だと思った、そして自身が「起爆剤」となった結果でもあるのかな。
7/30に最初に卒業の報を聞いた時、
すごい勢いで泣いている、いやまだバスの中なんだけど
— Umi (@rmsnwk_) 2018年7月30日
もう何年も何年もその二文字は頭をよぎっていたはずで、順位のつけられる世界でグループ内トップという立ち位置で、実力もあるぶん外の世界も前から見えていたであろう中で、彼女はまだグループでやるべきことがあると思ってグループにいるんだなと思ってたから卒業できることを祝福したい その涙
— Umi (@rmsnwk_) 2018年7月30日
涙が止まらないながらも、ああ、とうとう1人でやっていくんだな、というおめでたい、祝福したいような気持ちが大きかった。ちなみに、私はもう何年も前から卒業考えていたのかな〜と思っていたしそうツイートしましたが、ご本人は2年前と言ってましたね。
でも、卒業卒業と銘打ったラジオや雑誌や諸々のインタビューを読んでいると、ね…
女性アイドルはいつかは卒業するものだと思っているからなのか、そしてどんなメンバーが旅立ってもそのグループであり続けてくれるだろうと思っているからなのか、女の子のアイドルの「卒業」に対しては寂しさを感じることはあってもどうしようもない悲しさを感じることがあまりなくて*4、割と今までの卒業も前向きに捉えてきたけれど、
それでもやっぱり寂しいもんは寂しくて。
さや姉がもう離れても大丈夫だと思ったNMB48だとしても、もう彼女たちは「さや姉がいるから」という安心感には頼れなくなるんだな、と思った。今までどのメンバーが卒業してどんなに大きな穴が空いたように思えても、「さや姉がいるから」、そういう信頼を私はさや姉に置いていました。
さや姉って圧倒的な存在感だったじゃないですか。抜群のビジュアルもそうですが、歌もダンスも、ソロ活動を含めてパフォーマンスの点でもそうだし、「センター」であるだけの輝きがあるし、そして何よりメンバーの精神的な支えでもあったと思う。彼女は絶対的にキャプテンだった。
NMB48結成以来、最初から「引っ張らなきゃ」と自身も言葉にしつつ行動してきてキャプテンを任され、グループを引っ張ってきたのは映像にも残っている*5し、そのリーダーシップはなんというか半端ではなかった。いつだってNMB48を背負っていて、彼女の全ての活動はNMB48のためだった。2014年の第6回総選挙*6とか、2015年の第7回総選挙速報の時とか*7。言い出せばきりがないけれど、私の印象的なところだとこの辺で…普段涙を見せないさや姉が泣くのはだいたいNMB48のことだった*8し、彼女の全てがNMB48に注がれてきたのはもう私が書くまでもないと思う。
みるきーが卒業した2016年夏以降、私は一歩離れたところからNMB48を見ていて、正直、さや姉はなんでまだ卒業しないんだろう…と思うこともたまにあって、
もちろんみるきーが卒業するにあたってNMB48にピンチを感じてチームKとの兼任を解除し、後輩を育てようとそれまで以上に腹をくくった、それはわかっていたけれど、例えば彼女自身のソロコンが成功したと聞いた時とか、「いつまで山本彩に頼るのか」と銘打ったさや姉抜きのコンサートが開催されて、1年目こそチケットを余らせて悔しい思いをしたけれど2年目のRevengeではとうとう完売させたとかそういうニュースを聞いた時には特に。卒業して自分の道を進むことも十分にできる人だと思っていたからこそ、私にはわからないさや姉のNMBでやるべきことがあるんだな…などと思ってました。責任感が本当に強い人なんだな、と。
でもね、最後のあいさつを聞いて、外野でそんなことを思っていた自分は間違っていたなぁと。
「NMB48が大好きで、大切で、何よりも守りたかったからです。」
それに尽きるんだなぁ、と。
責任感ももちろんだけれど、何よりNMB48を愛していたんだなと伝わってきて…今までもさや姉はこう答えていたけれど、卒業コンサートの最後の挨拶という場で実際に聞いて、やっとストンと腑に落ちました。
私もさや姉が大好きだったNMBが大好きだったよ。
キャプテンとして、エースとして、NMB48を牽引してきてくれて本当にありがとう。
今はそういう気持ちでいっぱいです。 本当に偉大だった、山本彩という人は。
きっと彼女ならこれからの人生も切り開いていけるし、それが楽しみだし、幸多きものとなることを願います。
そして私をオタクにしてくれてありがとう。色んなことを思いながらですが、こういう風にアイドルを見続けること、楽しくて仕方ないです。
私をアイドルのオタクにしたさや姉のアイドル卒業、見届けられて本当に良かったなーーーー!!!!
改めて、卒業おめでとうございます。
音楽の道を生きるという夢を叶えて、ずっとずっと道しるべであってください。
やりたいこと さぁ やってみてごらんよ
無我夢中
憧れてた夢がそう現実に…
*1:それまでもアイドルに対する「好き」はあってそれこそ今の自担もそうだったけれど、この人のファンをやりたい!と思ったのはさや姉が初めてでした!
*2:実際なかなかでした……今後何かイベントがあった時のために記録しておくと、規制退場をがっつり受けたブロックで終演後モノレールに乗るまで1時間20分かかりました
*3:もちろんわたしの好きなグループも経験があるんですが私は行ったことがなく…
*4:逆に言うと、性質的に似ているとされがちな言葉で「卒業でない方」には感じます。でも、それぞれそのどちらかを経験している人を応援しているファンとして、私はその2つの言葉は全く違うものであると捉えています
*5:スター姫探し太郎に感謝…
*6:1位も期待された中で1位こそならずも大幅ジャンプアップの6位でしたが、
今回の選抜メンバーで、今のところ名前が呼ばれているのはNMB48からは私1人だけです。まだ諦めてはいないんですけど、NMB48が私は大好きなので、もっとNMB48を全国に、全世界に売り出していきたい。
という言葉が出てくるところとか
*7:自身の順位が上がっていようとも、「大苦戦」とされたNMB48の状況に号泣してしまったことはすごく印象的だった
*8:2013年、初の紅白が決まったときだってそうだった…